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宇田川杰子は世界の至る所で演奏し、その芸術性と情熱とで世界中の聴衆を魅了しています。批評家たちは彼女の演奏を称賛し、熱心な献身ぶり、目が覚めるほどの切れのよさ、洗練された趣味を称えています。ナタン・ミルシュテインの弟子として、ヴァイオリン演奏における偉大なロシアのロマン主義の伝統を受け継いでいます。ヨーロッパ、北米、アジア太平洋地域に及ぶ30ヵ国のほか、英国だけでも100以上の都市で演奏しました。 宇田川がロンドンにオーケストラ・デビューしたのは、ブルッフのト短調協奏曲をサー・チャールズ・マッケラス指揮ロンドン交響楽団とともにバービカン・ホールで演奏した時でした。その後、レナード・スラットキン指揮フィルハーモニア管弦楽団、パーヴォ・ヤルヴィ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、マレク・ヤノフスキー指揮ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、オッコ・カム指揮バーミンガム市交響楽団、マティアス・バメー指揮ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、パーヴォ・バーグランド指揮ロシア・ナショナル管弦楽団、フョードル・グルシェンコ指揮モスクワ・フィルハーモニー交響楽団、その他イギリス室内管弦楽団、ナショナル交響楽団、バイエルン放送交響楽団などと共演しています。 さらに、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団と北米12都市にツアーを行い、カジミアズ・コルド指揮のワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団と日本フィルハーモニー管弦楽団とともに日本でツアーを行いました。客演ソリストとしても英国を訪れたベルリン交響楽団、ポーランド室内楽団、ブカレスト・フィルハーモニー管弦楽団など多くのオーケストラと共演しています。また音楽祭では、ジョルジュ・エネスコ、ロンドン市、ノーフォーク&ノーウィッチ、パース、ブルーノ、アンカラそしてアッシジなどの各音楽祭に招かれました。 また、ライヴ演奏のほかに多くのレコーディングも行っていますが、そのレパートリーは幅広く、協奏曲だけでも40曲を超えます。特にまだ録音されていない膨大な作品の発掘に情熱を注いでいます。最近のCDでは、コッホ・インターナショナル・レーベルにピアニストのボリス・ベレゾフスキーと行ったアラム・ハチャトゥリアンの作品集の中に世界初録音のものが7曲含まれています。今後の録音に向けて、さらに世界初演の作品を開拓しています。 その他のレコーディングにはシャンドス・レーベルにサー・チャールズ・マッケラス指揮、ロンドン交響楽団でブルッフとブラームスのヴァイオリン協奏曲を、グラズノフのヴァイオリン協奏曲とチャイコフスキー、ショーソン、サラサーテ、サン=サーンスの作品をロンドン・フィルハーモニー管弦楽団とカールトン・クラシックスに録音しました。またハイフェッツのトランスクリプションをパヴェル・ギリロフとともにASVに、ヴァイオリン・ヴィルトゥオーソ小品集を東芝EMIにそれぞれ録音しました。 国連のために行われた演奏としては、ウィーンのコンツェルトハウスとジュネーヴのヴィクトリアホールでの50周年記念コンサートがあります。また東京・紀尾井ホールでのリサイタルには、皇太子、皇太子妃が列席されました。 宇田川杰子は西欧諸国での唯一の師であるナタン・ミルシュテインに師事し、ロンドンで、そしてニューヨークのジュリアード音楽院で学びました。東京とニューヨークで暮らした後、現在はロンドンに住んでいます。